date : 2010年12月26日〜 2011年1月 31日
place : 主水書房
type : シュガーペインティング、銅版画
Exhibition title : Into the mist
Space:/Monde Books,Osaka,Japan
Material : Mixt Media
靄の中へ
– kiwiが美しい羽を失った湿った森 –
ニュージーランドの夜の森を歩いた。
空を覆うほどの大木のそばでは夜空に見える星の数も少なく、深く暗い。
目に見える情報が少ない代わりに、森のすべての植物や動物の気配が強く感じられる。森は、気配が、その樹液が、そのエナジーが森なのだと思った。
生の気配。
ひらめきに似た気持ちを抑えつつ、樹液で青く霞んだ靄の中へ、
森の気配の中へ歩いた。
*kiwiが森の家族を守る為に神の木から地上に降り立ったとき、その美しい羽と、光の下での生活を失った。
しかし、そのためにkiwiはもっとも有名で人々から愛される鳥となった。
森は暗く湿っていて、他の鳥達は恐ろしさのあまり降り立つ事が出来なかった。
*旅先のニュージーランドで聞いた古い森の言い伝えより